琉球料理のご紹介
どの品も熟練の味わいでお楽しみいただけます。
豚ロースに黒ゴマを摺(すり)りつぶしたたれをつけて蒸した料理です。
豚の油が落ちた後、黒ゴマの香ばしさとあっさりした味わいが肉にしみこみます。
黒ゴマのたれが蓑(みの)のようなのでミヌダルとなったともいわれます。
沖縄県近海でよく捕れる、体長約4cmほどアイゴの稚魚を「スク」といいます。
このスクをミネラルたっぷりの塩にじっくりと漬け込み、熟成発酵させるとできるのが、独特の塩辛さが効いた「スクガラス」です。
豚の耳の皮を茹でて千切りにし、きゅうりなどを混ぜてさっぱりとした和え物にしました。
こりこりと歯ごたえがあり、本土では味わえない食感です。
落花生を外皮と内皮を取り、汁を絞り芋葛澱粉とタピオカ澱粉でつなぎ丹念に 練り上げます。
豚ダシでこってりと煮込み、豚肉と昆布の味がよくとけあってすばらしい味が出 ます。
祝料理にはなくてはならないものです。
料理の代表で味噌味、醤油味があり長い時間かけ煮ます。
緑の彩りも鮮やかなアーサ(ひとえぐさ)はヨード分もカルシウムも豊富。海の香りをお楽しみください。
宮廷料理の中には「五段の御取持」という日本料理の本膳にも匹敵するくらいの豪華な献立料理の形式が残っていました。
今でいう最上級のおもてなし料理です。
この料理の中に西国米が一品として含まれています。
澱粉で作った米粒状のもので茹でて砂糖水に浮かせて出します。
豚の大腸、小腸、胃のことを中味といいます。
手間をかけ下ごしらえをしてとろ ける用に煮込みヒハチの香りをきかせた中味の吸物は沖縄の生んだ傑作です。
コラーゲンが豊富に含まれた豚足を、時間をかけてじっくり煮込み、味をしみこませてあります。
ゼラチン質のとろけるような舌ざわりが絶品です。